このページでは、開業資金を抑えてクリニックを開設したいと考えている方のために、クリニックに導入すべき設備の優先度やその見極め方などを解説しています。
設計や内装の費用は、診療科目や物件の種類により大きく異なります。そのため、こちらでご紹介する相場は、ひとつの目安になります。一般的なクリニックの内装工事の場合、一坪あたり40万〜80万円ほどの費用がかかります。内科や小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、あるいは心療内科などであれば、40万~60万円ほどに収まることも多いです。ただ、手術室や透析設備といった特殊設計については、100万円以上になる可能性もあります。
費用の主な内訳は、次のとおりです。
参照元:MEDICAL CENTER.JP(https://medicalcenterjp.com/columns/columns-16668/#m004)
参照元:エムスリーデジカル株式会社|クリニック内装・設計の費用相場と失敗しない内装デザインのポイント(https://digikar.m3.com/articles/opening/article87)
まずは最低限必要な設備や備品を洗い出し、優先順位の低いものについては後回しにすることで、初期費用を抑えられます。優先順位が低いものの例としては、オプション的な備品や設置が容易な小さなもの、そして設置の際の工事が不要なものなどが挙げられます。
なお、備品の種類によっては、中古品やリース品でも問題ありません。特に、機器のリース契約であれば月額払いが可能で、かつ点検・修理などの費用が含まれている場合が多いです。保証内容の確認も忘れずに行いましょう。
コストを抑えたいからといって、単純に安い業者を選ぶことは避けた方が良いでしょう。設計段階の精度を上げることで不要な手戻りを減らせば、より効果的にコストを抑えられます。そのためのコストはかかるかもしれませんが、トータルとして損をすることは無いはずです。たとえば、配置ミスなどがあると、開業後に改修を行わねばならず、結果として高額なロスにつながってしまいます。
また、居抜き物件の活用もおすすめです。診察室や給排水、そして空調といったインフラ設備をそのまま利用できるためです。「そのまま使える部分」と「作り直しが必要な部分」を事前にリサーチしておきましょう。色を上手に活かした内装も大切です。色を入れる場合と白のままにしておく場合とで、料金がかわらない業者もあるため、確認しておくことをおすすめします。
さらに、複数の業者に見積もりを依頼すればコストの差を比較検討することが可能になるため、追加費用発生のリスクなどを回避しやすくなります。
参照元:Medical LIVES(https://medicallives.com/organization/clinic-interior/)
待合室で患者さんが居心地良く過ごせるよう、第一印象の良いデザインに仕上げるための工夫が大切です。特に、メンタルクリニックなどのセンシティブな科であれば、患者さん同士の目が合わないよう椅子を壁向きに配置するなどの工夫をしましょう。産婦人科なども、診察室内が待合室から見えないように設計するのが望ましいです。
また、明るさや色使いも、ゆったりとした雰囲気の快適な空間を実現する上で大切な要素になります。例えば、照明が明るすぎると患者さんにストレスを与えてしまう可能性があります。逆に、暗すぎると気持ちを落ち込ませてしまうことも。自然光が適度に差し込むようにしたり間接照明を導入したりするなどして調整しましょう。
近頃では、敢えて病院らしさを感じさせない内装デザインが人気を集めています。木目調のフローリングや観葉植物など、ホテルのラウンジのような空間を演出することで、患者さんの心理的ハードルを抑えやすくなります。
また、プライバシー配慮のため、患者さんの動線とスタッフの動線を分離することも大切です。患者さんの動線は、入口から受付、待合室、診察室、そして会計まで、一連の流れをスムーズにするのがポイントです。
参照元:MEDICAL CENTER.JP(https://medicalcenterjp.com/columns/columns-16668/)
クリニックに導入したいと考えている設備を最初からすべて導入しようとすると、開業費用がかかりすぎてしまいます。費用を抑えるためにも、必須の設備とそうでない設備を適切に見極め、また「できれば導入したい設備」については、開業後、落ち着いてきたタイミングで購入の是非を検討するようにしましょう。
そして、患者さんにとって居心地の良い院内になるよう、プライバシーに配慮した動線を考え、さらに内装の雰囲気も工夫することが大切です。
